公募入賞作品

中野北溟ブラッシュアート賞  柴田 彩果

気の通貫快いものを蔵して、ある種の存在感を示している。何にしても凝結せんとする心のありようみたいなものが響き渡るとでも言おうか。(中野北溟)
中野北溟奨励賞 小野寺啓治注目作   石黒 萩邨
瑠璃色の地球
線は筆のタッチでリズミカルな流れを作り、墨のにじみや溜まりは、深さと重さを表す。放つ線は暖間の心地よさをみせ、歓喜を呼ぶ。
中野北溟奨励賞     井上 紅苑

中野北溟奨励賞    梅村 泰子
行、めぐりあひて
中野北溟奨励賞  小野寺啓治注目作     梶田 春陽
對馬
強い力がずっしりと、ほどよい速さで堂々と動く、こだわらない歩調で、これがうまく坐る。飾りのない実直さが魅力だ。(小野寺啓治)
中野北溟奨励賞     木田 鶴雲
後庭のロダン
中野北溟奨励賞 大楽華雪推薦賞 小野寺啓治推薦    木原 光威
花は詩う
「花は詩う」これはスゴイ。気概の満ち溢れたこの作。単なる技術を超えて作者の生きる姿がここに在る。それはまさに、作者の「命の詩」とも言えよう。(大楽華雪)
何者にもとらわれず、ズバリと吐き出す力が、文字の形を叫び、大胆に訴えてくる。ふくよかな線で書き始め、だんだんと気力がこもって思うことを描ききる。場所や大きさはそのときに生まれ、この一途さが実に新鮮だ。(小野寺啓治)
中野北溟奨励賞        西 白翠
石佛
中野北溟奨励賞 小埜寺啓治推薦    藤並  妙華 
やさしさに包まれたなら
暖かい円い線は、くるくるとまわるように、リズミカルに続いていく。ぽっこりとした肉付きのいい線が、時折、熱を発して豊かさを演じる。細い線とにぎやかに合唱するのに、どの文字も生きいきする。活気を与える作だ。(小野寺啓治)
中野北溟奨励賞      増田 紅葩
電報
中野北溟奨励賞      南 璃秀
博士の愛した数式
中野北溟奨励賞 大楽華雪推薦賞   安田 美恵
紫雲
大空に広がる雲の情景を「紫雲」二字の造形で表す。墨量を思い切り押さえた渇筆が、その広がりを一層効果的にしている。(大楽華雪)
中野北溟奨励賞       吉田 妃碩
中野北溟奨励賞 大楽華雪推薦賞    渡辺 恵秋
「グレーの天使」より天使とプレゼント
思い切り動いた筆線「天使とプレゼント」が先ずは魅力的、続いて「なにがてんしのおくりものか…」と付け加えた。それがまた前文の文字と調和して美しい。(大楽華雪
公募入賞作つづきへ