LOGER(S)間借人
Fantastic Voyage 〜素晴らしき航海〜
LODER(S)はSho&Photo Collaborated Showの第四弾です。「書」又は「写真」というそれぞれ独立した表現、歴史、メッセージを持つ芸術作品の中で、二つの芸術の調和、統合を目指して始めたコラボレイテッド・ショーの基本コンセプトはいつも一つの作品としての完成度です。書で描かれている文字の意味合いを理解するのではなく、写真の映像的表現の意味合いを探るのでもなく、一つの作品としての表現を楽しんでいただければ光栄です。
今回のショーでは日本の何気ない日常の風景の断片に言葉を載せてみました。それは各作家の個人的な感想であり、単に日本の風景又は言葉の紹介ではなく、個人の色であり、風景であり、言葉であります。そんな個人の心模様をイタリアという土壌をお借りして発表するという意味を込めてLoger(s)間借人というタイトルを付けさせていただきました。
尚、このショーの成功を祈願して「素晴らしい航海」FantasticVoyageというサブ・タイトルをつけました。
加藤慎一、原田凍谷
ロジャー用 追加 Photo by Photo notes
桜
桜は散っても美しい。我々はついつい咲き方に固執してしまうが、引き際の潔さにこだわりたいものだ。
雨
大地を濡らす雨、我々の生命の源の雨、しかし降り止まぬ雨を見ていると悲しくなるのは、なぜだろうか。美し過ぎるからだろうか?
女
野原に寝転がり、空を見上げる。いろいろな雲が形を変えながらゆっくり流れて行く。それは人間模様を見るようだ(それは絶え間なくつづく・・・)。
きのこ
雨上がりの大地にひっそり、それでいて大胆に顔を出すきのこ達。それは大気の中に浸透する目には見えない菌たちの自己主張なのか、それとも天から警告なのか?それにしても美しいのはなぜ?