BRUSH ART SHOW ’07
書のアート展

入賞作品紹介
会員部門

中野北溟ブラッシュアート会員賞  堀部小扇
草に座す
「エイッ!やっちゃえ」とばかりに、或る意味では無造作に書き上げて心に濁りがない。この態度が紙面に空気をただよわせて快い。希わくは、体の中の方から沸き上がる底深い動きを身につける今後の学書がいっそうきたいされる。それに応え得る作ではないか。(中野北溟)
大楽華雪推薦賞    打田翠琴
無無明
「無 無 明」の三字を甲骨文字を素材として書いた。造形の楽しさもさることながら、まわりのにじみが醸す情景が何とも言えない。(大楽華雪)
大楽華雪推薦賞    中川茜琴
一握の砂
「一握の砂」淡墨の作品ながら、何とも筆線鋭く、躍動感あふれ、宇宙を抱くスケールの大きい作となった。快作。(大楽華雪)
大楽華雪推薦賞    吉井緑華
はじまり
「はじまり」と題したこの作。横に流れる一線の中に大いなる作者の意を含む。「はじまり」は、又、永遠に連なる未来への願いでもあろうか。(大楽華雪)
小野寺啓治アート大賞   木村 幽華

太く暑い線が伸びのびと、しかもゆったり大きく舞う。この自然な動きが細やかな動きと共鳴して開放感を呼ぶ。この中には回転する賑わいもあり、なぞめいた魅力も孕んでいる。生きている線生きている象に感嘆する。(小野寺啓治)
小野寺啓治注目作   岩倉笙風
紅鶴
”大地の聲”はどこに轟くのか、起伏の激しい広がりを堂々と語っていく。形は意外な姿勢で1を確保し、聲高らかに語っていく。(小野寺啓治)
小野寺啓治注目作  西原美e
明徳による
線が火花のように散りながら、全体の流れとバランスを雄雄と配していく。ここに力の配分が中心から広がり大きさを放つ。(小野寺啓治)
小野寺啓治注目作   山田鶴玲
駅遞夫
線を見ていると、向きや形を楽しく創っていき、そのリズムが突然に方向を変える。この妙味にゆったりした余裕を見せるのがいい。(小野寺啓治)

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